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天野 慎介

2022年1月6日

天野 慎介私自身も2000年、27歳のときに血液がんである悪性リンパ腫を経験したAYAがん患者・サバイバーです。当時はAYAがんという言葉もなく、同世代の友人たちが仕事や恋愛、結婚や出産と人生のいわば成長段階にある一方、自分はがんと向き合わなければならない中で人生の羅針盤も無く、ひたすら孤独でした。AYA世代のがん患者は、人生の成長過程で発症することから、がんを発症し、治療を受け、治療を終えてから経過観察や社会復帰、あるいは再発や病状の進行、いわゆる終末期や看取りを経験するという一連の「ペイシェント・ジャーニー(Patient Journey)」を進んでいく中で、成人のがんとは異なる多様な課題に直面することが指摘されています。2022年3月20日・21日に開催される「第4回AYAがんの医療と支援のあり方研究会学術集会」では、私は学術集会会長を務めます。学術集会のテーマは「AYAがん患者のペイシェント・ジャーニーを支える」。いま、そしてこれからがんと向き合うAYAがん患者の皆さんに対して、学術集会を通じて「ペイシェント・ジャーニー」の羅針盤を提供していくとともに、AYA week 2022を通じて社会の理解と支援がひろがることを願ってます。

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