多田 雄真

AYA week 2022実行委員会の委員長を務めさせていただいております、大阪国際がんセンターの多田 雄真と申します。

私は大阪でがん治療医として働きながら、AYA世代サポートチームとしても院内や地域で活動している中で、とくに心掛けていることは「つなぐ」ことです。

AYA世代ならではの課題に対して、社会保障制度や妊孕性温存、ピアサポートなどの情報をつなぐこと。そして患者さんと主治医・看護師の間だけでなく、ご家族、がん治療医とがん生殖医療医、時には医療機関や地域の行政、支援団体など、人や場所をつないでいくことが非常に重要だと考えています。

そこで本年のAYA week 2022では、3つのサブテーマとして「つながる」「楽しむ」「学ぶ」を設けています。AYA week 2022をきっかけに多くの参加者・参加団体同士で新しい「つながり」が生まれることを期待しますし、当事者やご家族に「楽しんで」いただく多くの機会や、医療者や支援者にとって良き「学び」の場を皆で創出していければと考えております。私もいろいろなイベントに参加させていただくことを楽しみにしておりますので、ぜひみなさんにも積極的にご参加いただければ幸いです。

世代特有の多くの課題を解決するためには、より多くの一般の方にも「AYA世代」という言葉を認知いただくことが必要です。AYA世代の当事者の方、ご家族の方の生きづらさを少しでも減らすために、ぜひご自身の周りの皆さまにも、「AYA week」という取り組みについてご周知いただけると嬉しく思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。