希望の会は、スキルス胃がん患者であった夫が設立した胃がん患者家族会です。がん対策推進基本計画の中で難治性がんの代表として膵がんと並び明記されているスキルス胃がんは、AYA世代の罹患が多いことも特徴です。会員の半数がAYA世代である患者会代表として、声を届ける機会を失いがちな現状や想いが死角にならないよう発信していきたいと思っています。
今でも告知の瞬間、世界がモノクロになり、世の中から切り離されたような孤独を感じたことが蘇ります。あの時『ひとりではない』と思えたら、過ごした日々は違ったものになっていたと思っています。医療は生きる日々を支えるものであり、社会の理解が生きる日々をより良いものにしていけると信じ、AYAがん啓発に取り組んでいます。
『過去の原因は「解説」になっても「解決」にはならない』『自分に何ができるかを考え、それを実行すればいい』
私を支えているAlfred Adlerの言葉です。AYAweekが心に届き、それぞれの一歩が繋がって、誰もが生きやすい社会を築いていくことを願っています。
(認定NPO法人希望の会 理事長 轟 浩美)