親がAYA世代がんであった子どもからのメッセージ
友田香奈
私の父親は、父親が大学4回生のときに精巣腫瘍と診断され手術療法、化学療法を行い、
警察官となり、結婚し3人の子どもに恵まれました。普通の生活を送る中で、私が小学3年生の時に、縦隔腫瘍と診断され移植治療となりました。母親は35歳、姉15歳、妹は6歳でした。治療する前に担当医から「子どもは3人もいるのでもういいでしょ」と言われた事が母親にとって「妊孕性温存」について考えるきっかけになったと知らされました。
私は、当時父が、がんと向き合っている姿を目の当たりにして子どもながらに応援する事しかできませんでした。そんな過酷な治療の合間でも私たち子どもへの愛情を精一杯注いでくれた様に感じます。今回、SNSをきっかけにAYA weekを知りました。その中で、私自身が大人になり一児の母となった今、妊孕性の大切さを実感しています。難しいことはわからないですが、AYA世代がんだった父のDNAは私の子どもへ引き継がれています。
色んな情報を「知る」ことは「キセキ」の第一歩だと思います。私も知って学んで、お互いに成長できる応援をしたいと思います。