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早川 史哉

早川 史哉サッカーJ1リーグアルビレックス新潟に所属している早川史哉です。
私は2016年に急性リンパ性白血病と診断されました。大学を卒業して小学生からの夢であったプロサッカー選手としてキャリアをスタートさせた矢先の出来事でした。「アスリートとして人一倍体調に気を付けていた自分がなぜ」と思いましたが、日々やってくる検査や治療にただただ病気になったという現実を受け止めることしかできませんでした。

家族や周りの人の支えだけでなく医師、看護師をはじめとする医療関係者の方々のサポートのおかげで2018年に1,287日ぶりにプロサッカー選手として公式戦のピッチに戻ることができました。これから先もずっと、あの瞬間を決して忘れることはないでしょう。闘病中に周りの人たちからもらった温かい優しさ、そして1日1日を必死に戦った自分が今も自分を支えてくれています。

自分にとって、病気を宣告されるよりもショックだったことがあります。それは医師から「治療をするにあたり子どもを授かれない可能性がある」と告げられたことでした。その言葉を聞いたとき、堪えていた涙を止めることができず、病気になってから初めて家族の前で泣きました。その後、精子の凍結保存を決断し、妻の理解、協力のもと幸いにも体外受精という形で新たな命を授かることができました。闘病中もそうですがその後もAYA世代とその周りで支える人たちはさまざまな問題や起きる状況と向き合い、闘い続けなくてはいけません。

病気になり自分と周りとのさまざまな違いに目を向けてしまいがちなAYA世代。違いに目を向けてしまうことはしょうがないことだと思います。私自身もそうでした。しかし皆さんにいま一度考え、思い出してほしいのです。「自分はどんなに素敵で周りには自分を支えてくれる本当に力強い味方がいる」と。誰の生き方が正しいなどという問題ではないと思います。自分自身が自分のペースで歩む『道』それこそが何よりも大切で何より価値のある素晴らしいものだと私は信じています。

AYA week 2023では「つながる」をテーマにしています。今AYA世代の皆さんが抱えている問題、課題も含め現状を知ってもらうことが必要です。

私もさまざまな活動を通して一人でも多くの人とつながることを大切にしながら笑顔と勇気、希望を届けられるようにAYA世代当事者として自分らしく歩んでいきたいと思います。

アルビレックス新潟 早川史哉

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