AYAweek2023の実行委員をしている、腫瘍内科医の高野利実です。がん研有明病院の患者・家族支援部と、乳腺センターに所属しています。AYAweek2023では、教育チームで、若い世代が、がんについて自分事として考えられるような企画を行っています。
AYA weekは、「つながる」がキーワードですが、私自身、多くの方々との「つながり」があって、今があるのだと実感しています。腫瘍内科という言葉もあまり知られていなかった頃に腫瘍内科医を志し、道なき道を手探りで進んできましたが、多くの仲間とつながり、支えられて、ここまでやってきました。
臨床でも研究でも教育でも情報発信でも、人とのつながりや、一人ひとりの幸せを大切にする「Human-Based Medicine (HBM)」をモットーにしています。
AYAweek2023期間中に放送されるNHKドラマ「幸運なひと」では、医療監修を務めています。演出の一木正恵さんと、20年近く温めていた、「普通に生きるがん患者」の物語です。AYA世代のがんもテーマになっていますので、是非ご覧ください。
AYA weekを通じて、さらに「つながり」が広がっていますが、人と人との「つながり」が化学反応を起こし、新たなムーブメントを起こし、そして、誰もが「幸せ」を感じられるような社会へとつながっていくことを期待しています。