30代前半でがんに罹患し、治療しながら、働き続け年数を重ねてきました。自分が罹患したがんが希少であるため、「どうせ仲間なんていないし、仲間がいたからと言ってもなー。」と諦めの気持ちでいたはずが、いつの間にか富山でAYA世代のがん患者会の立ち上げに協力し、またAYAweekの実行委員になろうとは、当時の自分は思いも寄らなかったと思います。
10年超、働き続けるにあたって、周囲から多くの支えをいただいたことは間違いないですが、「同世代からの隔絶感」、罹患した者ではないとわからない「諦め」も実感しており、それをどうにか伝えるのが自分の役割、多くの仲間の願いなのか、また、仲間の声にできなかった声を「声」にする、それが「仲間がいる」よさということなのか、と最近思い始めています。
AYA世代のがんは多くのものを失い、諦めます。しかし、仲間がいることで救われ、仲間の声を集めることで周囲を変化させ、そして希望をもたらすかもしれません。AYA世代こそ、「仲間はここにいるよ」と発信することが必要だと思っています。