二宮 みさき

誰もが自分らしく生きられるように

二宮 みさき10年前の2015年5月、乳がんの告知を受けました。当時は10年後の生活を想像することはできず、治療の副作用はどういった状態なのか、そもそも元気でいられるのか不安で不安でたまりませんでした。なんとかその10年後に辿り着こうとしている中で、やっと、患者であることを忘れる時間が増え、自分自身と向き合えるようになってきた気がします。

この10年の間に、数えきれないほどの同病や近い病気の方たちに出会い、勇気をもらってきました。残念ながら思うような治療成果が出なかった方も、同じ時間を重ねられなかった方もいます。

AYA week 2025は実行委員長を拝命し、『AYA世代の”がん” の「今まで」と「これから」を考える一週間。』というメインコピーに加えて、『がんであってもなくても、自分らしさを大切にしたい。』サブテーマを掲げています。

自分らしさなんて考える余裕のない方も、前を向きことのできない状況もあるかもしれません。でも、いつか向き合えるようになったとき、がんや何らかの理由に自分らしさを諦めるのではなく、がんの当事者でもそうでなくても、誰もが自分らしく生きられるような社会になると良いなと思っています。

AYA week 2025 実行委員長
二宮 みさき
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