AYA世代という名前があることで、自分の居場所を見つけた患者さん、体験者の方は少なくないと思います。わたしもその一人です。「がんは生活習慣病」と言われるたびに、「あたしゃそれほど生きていないぞ」とつぶやいていました。仕事のこと、お金のこと、出産や子育てのこと、生きること、不確かなエビデンス、情報の中で、頑張るしかありませんでした。
がん患者の約3%しかいない希少なAYA世代。でも病気の種類や社会背景は多様です。生きづらさを感じていても、なかなか声があげにくい、届きにくいのもAYA世代の特徴です。大人や社会が、AYA世代のがんをめぐる課題を代弁していかなければ、取り残される患者さん、家族が減ることはないでしょう。解決のためには、みなさんの力が必要です。
知ろう、一緒に。
そして、次の一歩をともに紡いでいきましょう。