僕がAYA世代でがんに罹患してから10年が経ちました。その間、大きく社会も変化してきました。最も大きなものはコロナ禍。
働き方、コミュニケーション、生き方そのもの…すべてがより多様になりました。多様性が特徴とされるAYA世代、またそれを支援する皆さまは、多様な課題と向き合う上で、これまで以上にお悩みのことだと思います。
しかしながら、悪いことばかりではないのではないでしょうか。すべての人がコロナ禍を経験し、今なおその只中にある。そのことで、多様な生きづらさに対し、社会の理解が大きく進んできたように感じます。僕が運営する、がん経験者だからこそできることを模索しカタチにするプロジェクト「ダカラコソクリエイト」の活動もコロナ禍以前より、場所や分野を問わず発信の機会をいただくようになり、休業を余儀なくされていた、がんをカジュアルに語れる社会実験Café&Bar「カラクリLab.」はより多様な方が関わって下さるようになりました。
Withコロナ時代。多様なAYA世代について社会に広く発信し、その課題について共に考えていただく絶好の機会なのかもしれません。AYA WEEK 2023が多様なAYA世代やその支援の抱く思いを束ね、社会とのコミュニケーションの懸け橋となることを期待しております。
ダカラコソクリエイト/カラクリLab.
厚生労働省がん対策推進協議会委員
AMED社会共創EXPO実行会議委員
大阪ガスネットワーク株式会社
谷島 雄一郎