FRIENDS

僕は25歳と27歳のAYA世代で“がん”の治療をしたとき、苦悩したことは「情報不足」や「孤独」でした。

そのため今回、AYA weekを通して日本全国のAYA世代に関する「情報」を伝える場になれば、そして「ひとりじゃないんだ」ということを想っていただけるようにしたいなと考えています。

また、よりAYA世代への医療や支援が発展するには、当事者と家族、医療従事者や学生、さらに行政や支援して下さっている方々との横のつながりも大切になってくるのではないかと思っています。

AYA weekでは、支援はもちろんのこと、互いのことを知り、そして今後に向けて何が大切なのか、必要なのかを考えてゆけるような、そんなweekになれば嬉しいです。

初めての試みで毎日試行錯誤の最中ですが、少しでも良いものになるよう努めて参りますので、何卒よろしくお願いします。

生涯のうちで２人に１人が「がん」になる時代となり、「がん」は身近な病気です。夢を追いかける若者たちも「がん」になることがあります。「がん」は命に関わる病気であるため、「がん」になることで命と向き合いながら、自分の将来のこと、学校のこと、仕事のこと、大切な人・家族のことなど悩みを抱えつつ人生を見つめ直す機会となっています。
みなさんも「がん」を自分のことととらえて一緒に考えてみませんか？

今回、一般社団法人AYAがんの医療と支援のあり方研究会(AYA研)は、第３回学術集会(2021年３月20日～21日)を機にAYA week 2021を提案し、趣旨に賛同いただいたさまざまな企業・団体の方々によって全国各地でイベントが開催されます。
ぜひ、この機会に、「がん」のこと、若者が「がん」になることについてよく知り、考えてみてください。ともに明日をよりよく生きるために。

AYA研の学術集会は今年3回目を迎えました。
AYA世代でがんと診断された方が感じられる、「死を意識せざるを得ないこちら側」と「人生に夢と希望のあるあちら側」*の世界のギャップを埋めるためには、医療従事者だけでなく、当事者と、当事者を取り巻く社会のいろいろな方に、がんと、この世代でがんに罹ることの意味を知っていただき、ともに考えることが必要なのではないかと思います。
学術集会では、「ＡＹＡがつくる新しい医療と支援のかたち―創造する未来」をテーマとキャッチフレーズに、さまざまな領域からの演者によるシンポジウムや研究・活動報告、教育セミナーを通して、患者・社会が参加するがん医療のあり方を考えます。

*天野慎介(https://www.buzzfeed.com/jp/shinsukeamano/cancer-survivor-onegai)より